いちふじ。のゆるっとブログ

ねこが好きで、常に眠そうと言われる社会人のブログ。

同世代の人へ ~vol.2~

 

 

同世代の人へ第2弾。

僕の営業担当キャリアのきっかけをくれたお客さんについて。

 

 

<はじめましての方へ>

    

ichi-11.hatenablog.com

 

 

 僕は営業担当者です。

 現在は法人のお客様が中心で、営業担当経験も2年を迎えようとしています。動き方も一通り慣れてきたと思います。

 

 

 今回は、僕の営業担当者としての勇気を貰った最初のお客様について。

みなさんは印象に残っていませんか。仕事をした最初のお客さんのこと。

 

 

そのお客さんとの関わりが、

今の僕の、そして営業担当者としての始まりでした。 

 



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 【係替え・内勤から外回りへ

 社会人になって2年目の夏、内勤担当から係替えで外回り(営業担当)になりました。それまでは内勤として事務をこなしていましたが、外のお客さんに営業活動するのは初めてでした。右も左もわからない中、毎日何かに追われながら活動していました。時間だったり、指示されたミッションだったり様々です。

 

 

踏み入れたそのお店、お客さんは・・・

ある日、ふと足を踏み入れたその建物は、着物の生地や小物が並ぶ雑貨屋のような雰囲気を醸し出していました。

 

そこの女性(以降Aさん)は不要になった着物を買い取ってリメイクしたり、小物を作り販売するお店を営んでいました。

当初の目的は年金の受け取りに関する案内だったのですが、色々な話をする中で年金以外に案内できるものがないか、そのお客さんのためになることはないかを考える様になりました。

 

 しかし話を聞いていると、事業として活動しているわけではないみたいでした。あくまで趣味の範囲で知り合いと世間話をしてお茶を飲んでおわり。

決して余裕があるわけではないが、建物も自分の持ち物ということで家賃もかからない。年齢のこともあり、特に目的も目標もあるわけではない。ただただ趣味を続けているというのです。

 Aさんは当時58歳。確かにこれから何か始めるという年齢ではありません。

 

 

Aさんの楽しみ

Aさんには楽しみがありました。

それは展示会でした。自分の好きな柄を用いたリメイクの着物や小物を展示する機会がありました。

 規模は決して大きくありません。本当に知り合いが来て、話をして・・・という日常の少しだけ延長上のイベントです。知り合いがギャラリーをしており、そのつながりで声がかかり、定期的に開催しているというものでした。

何年も続いており、今後もそんな日々が続くと思っていたとAさんは教えてくれました。

 

 

日常に飛び込んできた担当者

そんな日常に飛び込んだのが当時の僕でした。

年金の案内で訪問した僕は、当初の目的が終わっても色んな案内を持っていくようになり、色んな話をするようになりました。

 

そんな中で、お店においてある着物の大半はお客さんの物を預かっているだけだということ、本当は買取をして色んな生地を使ってもっといろんなものを作りたいということ、思っていることはたくさんありました。

このお店はお客さんの不要になった着物を預かり、知り合いで欲しい人がいれば紹介するということをしており、自由に着物を使えるわけではありませんでした。買取ることができればもっといろんなことができる。しかし金銭的にそんな余裕まではない。

この年で何かを始めるのは難しいし躊躇われる。

そんな思いを聞きました。

 

 

事業として本格化

僕は趣味ではなく、融資を受けて個人事業主として本格的に活動することを勧めました。現在のままでは自分の思うような活動はできないこと、今後も変わらない日々が続いていくといった話をしました。

もちろん、事業主となれば確定申告をはじめ、やるべきことも考えることも増えます。借入の返済をするために、今までのような趣味の意識ではいけないことも。

 

この提案をした時、季節は冬を迎えていました。

 

 

いざ事業主へ

悩まれたと思います。

20代の若い担当者が今まで考えてなかった選択肢をもってきたこと、そしてその選択肢を選んだ場合、未知の領域に踏み込むことに。

 

 

 

 

 

ある日訪問した時、Aさんが言いました。

「わからないことだらけだけど、やってみるよ」と。

 

 

 

 

創業支援という形で融資を受けるために、事業計画書の作成が始まりました。勿論今までやったことも関わったこともないことですから、全てが壁となりました。

並行して開業届の申請、古物商の許可取得、生地の裁断職人との今後についての打ち合わせを進めていきました。

日常生活をこなす中で少しずつ進んでいき、一通り目途がつきました。

 

これから融資を受ける手続きを、と思ったタイミングで僕が一時担当を外れることになったため、Aさんへの融資に直接関わることはできませんでしたが、後輩に引き継ぎ無事融資を受けることができました。

 

 

個人事業主になり、その後

借入ができたことで、それまで預かっていた着物を含め、買取ができるようになるなど、できることが増えました。もちろん返済の為、売上を出さないといけません。最初は安定的な売上確保はできませんでしたが、趣味の意識を改め、様々な工夫を凝らしました。

それから一か月、半年と月日が経ち、徐々に安定的な活動ができるようになりました。経営について触れたことがないAさんは日々が勉強と言われていました。

 


開催する展示会も増え、活動範囲も広がりました。地元広報誌に採り上げられたり、東京の展示会へ勉強に行ったりと多忙な日々へと変わりました。

 

僕はその後も、たまに顔を出したりして現状を聞いたりしました。

 

 

 

転勤の挨拶で貰った言葉

そんな日々が過ぎる中で、僕が転勤することに。流石に気軽に顔を出せない距離なので、挨拶を兼ねてAさんの展示会へ。

お洒落なギャラリーでAさんは待ってくれていました。

 

展示品を紹介してもらいながら色んな話をしました。

出会った当時のこと、その後のばたばたしたこと。

 

「あなたが来て、事業主として活動し始めてから毎日が楽しい。まさか自分が事業主になるなんて思ってもみなかったし、忙しいときも大変なこともあるけど事業として始めてよかった。こんな年だし不安だったけど、勇気を出して踏み出して良かった!あなたが担当で良かった。本当に、本当にありがとうございました。」

 

 

それまで、本やネットでは「今からでも遅くない」「年齢は関係ない」なんて言葉をよく見てきましたが、実際に関わってきたAさんのその言葉はとても響きました。

 

 

 

 

 

僕自身不安が無いわけではなかった。

だけど色々考えて提案して良かった。本当に年齢なんて関係なく、本人の意思次第なんだと強く思った。

Aさんは僕に勇気を貰ったと言ってくれますが、勇気を貰ったのは僕です

 

 

 

 

 

この出来事から提案すること、背中を押しサポートをすること、どうすればお客さんの不安を減らすことができるかを考えることが僕の軸になりました。

この軸は今日の僕も変わらず持っています

 

 

壁に当たった時は思い出します。

先入観を乗り越えて一歩を踏み出したAさんのことを。

 

 

 

おわり。

 

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